好きなことをしよう!好きを仕事にしよう!

 

よく聞く言葉ですが、ひねくれ者の私は大学生の頃からこの言葉に違和感を持っていました。

大学3、4年で就活をスタートしたときに、別の優秀な大学の学生たちと自己PRし合う機会があったんですが、「私は文房具が好きだから、〇〇社(某文具メーカー)に入りたい!」というようなことをみんな揃って言ったんです。

 

私は高校1年の頃からいろんなバイトを経験して、その場その場で働く楽しみを見つけてきたので、正直よほどのブラックじゃない限り、どんな会社に就職しても仕事を楽しめるし、貢献できると思っていました。

 

そのため、「好きだから、この仕事」っていう意味がよくわからず、「好きじゃなければ頑張れないのだろうか?楽しめないのだろうか?」なんて思って聞いていました。

 

これは、ひねくれ者の大学生の私の極論ですが、「好きなことを仕事にすれば、楽しく仕事ができる」というのは違う、とは今でも思っています。

 

実際、「たのしごと」を広める私の仕事はめちゃくちゃ楽しいですが、人前で話したり、人から注目を浴びるのは苦手で、好きか嫌いかっていったら、大嫌いまではいかずとも決して好きではありません。

 

でも、人に喜んでもらったり、笑ってもらえるのは好きだから、自然とこの仕事にたどり着いて楽しんでいます。

昨日の移動中、どうして「好きを仕事に」への違和感のワケを改めて考え、私的な結論に達しました。

 

「好き」の矢印が最終的に相手(お客さん)に向いているのか?それとも自分だけに向いているのか?では全然違う!ということ。

 

「私は人前で喋るのが好きだから、セミナー講師になりたい!」っていう人には魅力を感じないけど、

 

「私は子どもの頃から、おもちゃよりも文房具に夢中だった!お気に入りの鉛筆と消しゴムがあったから、勉強が楽しかった!文房具の話題で友達もできた!文房具は字を書いたり消したりするだけじゃなく、楽しみを与えてくれた!そんな夢中になれる文房具を開発したいから、〇〇社に就職して、子どもたちに喜んで欲しい!」

 

てな感じで、自分の好きを相手の喜びにつなげて、結果自分の喜びに繋がる。みたいな話をされたら、素敵な人だと思う!

 

「自分」で完結する好きと仕事。じゃなくて、好きを活かして、その先に喜ぶ人(お客さん)の笑顔を描いていきたいな♪