販促物をつくる上で大切なことは、机上の紙やパソコンなどの「モノ」に向かって伝えるのではなく、その向こう側にいる「あの人」を想像して会話をすることです。

先日、でんき屋さんのチラシセミナーで、ある方が「球ランタン」という懐中電灯や部屋の灯になる災害時に役立つ商品を紹介しようとしたところ、タイトルが「優しい光を灯しませんか?」でした。

 

綺麗な言葉がとっても素敵ですが、販促物は「会話」をイメージしなければなりません。これを実際の会話に置き換えたとき、相手のリアクションはきっと「???」という感じですね。

 

そこで、こんなタイトルに変わりました!

いざというときを想像してもらい、実際に昨年末2時間の停電を経験したというスタッフさんの体験談を交えて、球ランタンの必要性を伝えています。

 

一気に伝わりやすいチラシになりましたね。チラシもPOPも販促物は「鳥のさえずり 川のせせらぎ」的な響きの良い綺麗な言葉にまとめるより、不器用でもいいので相手と会話を意識して伝えましょう。


これは、先日のでんき屋さんチラシセミナー中にした話。Panasonicさんの製品にスチームアイロンがあるんですが、まずはこのカタログを見てみましょう

ふむふむ、中にはこんなことが書いてありました。

注目するのは、こちらの文言です。

「使いたいときにすぐに使える1400wのハイパワー」

 

いかがでしょうか?この言葉を聞いて、「すごい!よし買おう!」とは・・・なりませんよね?1400wのハイパワーの凄さを知っている人じゃない限り、この言葉は日常に落とし込めないんです。

 

カタログが悪いわけではなくて、大きなメーカーのカタログは大勢を対象に情報発信しているので、その情報を目の前のお客さん向けにカスタマイズするのは、販売店の役目です。

 

そこで、こうやって考えましょう。

「使いたいときにすぐに使える1400wのハイパワーだから誰にどんなイイことがある?」

 

機能紹介の後に「〜だから誰にどんなイイことがある?」を付け加えるんです。この「誰」は、目の前のお客さんで考えてみます。

 

さっそく、でんき屋さんの奥様が素晴らしいキャッチコピーを考えてくれました!

なるほど!わかりやすいですよね!チラシもこのタイトルを入口に、商品の詳しい紹介をすれば、興味を持ってもらいやすくなります。

 

繰り返しますが、「1400wのハイパワーアイロンが登場しました!」では日常に落とし込めないから伝わらないんです。でも、多くのチラシがこうした情報をメインに書いてしまいます。

 

「業界初の〇〇搭載!」
「薄さわずか15mm」
「なんと驚きの1000g」

 

よく聞きますよね。この後に「〜だから誰にどんな・・」を入れて考えてみてくださいね。それを伝えることがあなたの仕事なのです♪

 

 


昨日は姫路で、でんき屋さん向け手書きチラシセミナーでした!

もう何回目になるかな?セミナーの度に、でんき屋さんの素敵なチラシ見本も増えていって、セミナー内容もその都度バージョンアップしています♪

今回も、わずか1時間ほどの実践タイムで、とっても素晴らしいチラシができました。

ちなみに、「顔なじみのお客さんに渡すチラシだから、店名・住所・電話などなくてもいいわ」と店舗情報を省いてしまう人もいるかもしれません。でも、絶対に入れた方がいいです。

 

なぜなら、お馴染みさんのお友達が洗濯機を必要としていて、「そう言えば、いいチラシあったわ!」とお馴染みさんが何気なくあなたの手書きチラシを手渡すかもしれませんよね。

 

そんなとき、せっかくチラシの内容に興味を持っても、店名が入っていないために「結局これを買うにはどうしたらいいの?」ということになってしまいます。チャンスの神様はいつ訪れるかわからないですよね。

チャンスの神様の話はこちら

 

何のためのチラシ?って言ったら、来店していただく、商品に興味を持っていただく、お悩みを相談していただくためのチラシですね。だから、ゴール(目的)まで抜かりなくしっかり伝えましょうね〜。

 

さて、今日は福山で1日執筆タイム!原稿3本、気合い入れて仕上げるぞーー!

 

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すごはん