販促を考えるとき「何を伝えるか?」も大事ですが、それだけでなく「買いやすいか?」も一緒に考えましょう。

学生時代に格安ツアーで台湾へ行ったときのこと。現地に到着するなり、ツアー参加者みんなまとめてバスで土産屋さんに連れて行かれ、試食が次から次へと出てきました。

 

食べていると、商品名や値段が記載された日本語の商品リストを渡されるので、気に入った物に数量を書けばお店が用意してくれて、お茶を飲みながら会計して、荷物はバスに積んでくれる、というパターン。

私はこれから色々買い物をしたり、遊びに行きたかったから、そこでは美味しかった最小限のお土産だけを買ったんだけど、その場にいたほとんどが50代以上。それはもう、大量に購入していました!

 

30代の今ならその気持ちがよくわかります!お土産はササッと買って、安心して旅行を楽しみたいんですよね。

自動的に得体の知れないお土産ショップに連れて行くのはアレだけど、「買いやすさの提供」というこの仕組みは参考にすべきですね!

 

試食をして、棚から商品を選んで、カゴに入れて、レジに並んで、袋が何枚欲しいと伝え・・・って、面倒臭いんですよね。ましてや飛行機移動で疲れているし。

だから、こんな風に買いやすい仕組みを作ってくれると、すごくありがたい。「こんなに買うと重いからやっぱり減らそう」とか、考えないから、ついつい買っちゃうし。

 

もし、旅館やホテルだったら、お部屋にお土産紹介のご案内と注文用紙があって、スタッフに手渡すだけで商品を用意してくれたり、小売をしている飲食店だったら、美味しいと感じたものはテーブルの上でお土産を注文できたりしたらラクですね。

 

実は、これを試して大成功した事例があります。

朝食が美味しいと評判の、甲府の湯村ホテルさんです。

気に入った食べ物が、すぐ隣の売店で買えることに気付かないお客さんが多いので、手書きで注文リストをつくりました。その結果、売店売場がおよそ1.4倍に!

 

このように、いかに手軽にお買い物してもらうか?ということも、お客さんの立場で考えましょうね〜!

 

あっ、よかったらこちらも見てみてください〜!5年前の台湾記録⇒「台湾に学ぶ販促」ひたすら食べ歩きの記録⇒「台湾の夜市

あぁ、また行きたくなってきた〜!


ちょっと前に老舗旅館に泊まった時も、つい先日、素敵な旅館に泊まった時も、やっぱり見ちゃうんですよねぇ・・・お土産売り場を。

 

あぁ、もったいなーーーい!

たぶん、経営者さんやスタッフさんは「お土産品など売れてこれくらいだろう」って思い込んでいるんじゃないかな。

 

でもね、売店の売上げはPOP一枚でめちゃくちゃ変わりますからっ!!めちゃくちゃ売れますからっ!

 

POP効果で15倍の売れ行きになったホテルのお土産、山積みだったのに一週間で完売した旅館のお土産。これまで、様々な伝説をつくってきました。(詳しくは本やセミナーで全部紹介しています!)

 

とにかく、値札だけなんて、もったいなさすぎます!

 

もう、今回のブログは売り込みしちゃう!私の本買って、中に出てくるPOPをそのまんま真似ても全然いいから、まずは書いてください。下手でも苦手でも大丈夫!とにかく書いてください!

 

Amazonは今にも在庫が切れそうだから早い者勝ち!楽天セブンネットにもありますよー。

売り込み、どどーーーん!笑

 

それを売り場に設置するだけで、嘘みたいに売れ行きが変わりますから!

 

呼んでいただければどこにだってセミナーに伺います!温泉街や観光地で私を呼んでもらっても、セミナー代などすぐにペイできるくらい変わりますよ!(お気軽にお問い合わせください♪)

 

売り上げがこんなに変わるのに、何より、お客さんがあんなに喜んでお土産選びをしてくれるのに、どうして値札だけなんでしょう。

宿泊先の売店商品が値札だけの寂しい売り場なら、私なら絶対に駅や空港で選びます。だって、似たようなパッケージと値札だけ見させられても、商品が全然魅力的に見えないんだもん。

 

お客さんが財布の口を開けながら買うもの探しているというのに、「何買ったらいいかわからないしイマイチだから、もっとお土産いっぱいありそうな駅で選べばいいか」って売り場を去っていくなんて・・・私がスタッフだったらそんなの耐えきれない!

 

せっかくの旅行や出張なんだから、お金使いたいんです。楽しく使わしてくださいよー!(お客さんの立場から切実なお願いです!)

 

ぜぇぜぇ・・・(興奮しすぎて息切れ)ーーでは、どれだけ印象が違うか見ていただきましょう。

はい、上の写真は、お土産業者さんがただ減った分の在庫を積んで、値札を書いて貼っただけのものですね。

 

「甲斐路ロマン」ってパッケージは地味ですが、食感もよくて結構美味しいんですよね。お茶にも合うし。でも、これでは何もわかりません。

 

そこで、この値札をPOPにするだけで、こんなに変わります。

このお土産、一度は売り場からなくなったものの、根強いファンのお客さまが大勢いて、リクエストの声が多かったんです。だから、そのエピソードを伝えました。

 

これだけで、全然違いますよね?

 

お土産が悪いんじゃないんです。
ただ、魅力が伝わっていないだけなんです。

 

伝えましょう、今すぐに!そして、これは旅館やホテルだけではありません。あなたのお店も同じです!


山梨県の下部温泉郷にある、古湯坊 源泉舘さんは「オール5」の温泉です。

何がオール5なのかというと、日本温泉協会というところが、温泉の質を非常に厳しい6項目で5段階評価しているんですが、そのすべてにおいてオール5という、最高評価を受けているんです。

同じ下部温泉内でも、オール5なのは源泉舘さんのみ。それくらい、超〜厳しい基準なのです!ちなみに、平成25年の時点で、全国に21,174ヶ所 (環境省のデータより) の温泉施設の中で、オール5評価は、源泉舘さんを含めたった16施設だけ!!

で、こんな素晴らしい温泉を持っているから、販促せずにお客さんがどこからでも訪れるのか、といったらそんなことはありません。

 

私は仕事上、いろんな温泉地や観光地に行くんですが、源泉舘さんのお土産コーナーのPOPの多さはダントツ!

毎月来てくれるお馴染みさんも
毎回楽しそうにお土産を選んでいる

 

パンフレットや包装紙は、それ一つでセミナーが開けるくらい、いろんな想いやアイデアを詰め込んでつくっています。(これは次回のブログで詳しく紹介しますね♪)

温泉のすごさを伝えるパンフレット

 

FAX送信状から、封筒、ちょっとしたご案内まで、源泉舘さんほどこだわっている旅館はなかなかありません。あけぼの大豆づくりや味噌づくり、BBQに忘年会など、年間通じて独自のイベントもたくさん行なっているし。

 

ブログは2011年4月から毎日更新しているし、月1ペースでお馴染みさんに発行しているニューズレターは8年も続けています。続けるって、本当に凄いことですよ!

 

「オール5温泉」という、絶対的な素晴らしい商品を持っていても、こんなにいろんなことをやっているんです。1300年も続いていて、社長はなんと58代目の湯守なのに、ですよ!!

 

宇宙の、地球の、大自然の奇跡が生んだ素晴らしい温泉ですら、伝えなければ伝わらない。すべての人に伝わり切る、ということがないんです。

武田信玄さんと信玄パパが発行していた
源泉舘さんに入浴するための免許状!!

 

だから、社長や女将さん、スタッフの皆さんがこれほどまでに一生懸命に伝えているからこそ、お馴染みさんに愛されて、新規のお客さんも次々とリピーターになる旅館なんです。

 

さてさて。私の、そして、あなたの素晴らしい商品は、果たしてどれだけの人が正しく理解してくれているのでしょうか?きっと、まだまだ全然知られていませんよね。だから伝え続けましょう!できること、やるべきことはたくさんあります!