昨日は前に勤めていた会社の会長の告別式に行ってきました。

最後に交わした会話は、駐車場で私の健康を気遣ってくれる言葉でした。増澤のためなら俺の病院をいつでも紹介してあげるから何かあったら言うんだぞ、と。

 

会長は元気すぎるので、亡くなったと聞いても実感が湧きませんでしたが、お焼香のときに写真を見たら急に悲しさが溢れ出しました。

 

誰よりも声に張りがあって、元気いっぱいだった91歳。ロータリーの活動に尽力して、人のために行動した会長。

 

会場に溢れんばかりに寄せられたものすごい数の供花は会長の存在の大きさを物語っていました。

 

難しい顔でパソコンに向かっているかと思ったら、ソリティア(トランプゲーム)をしているお茶目な会長。

身につけるものはいつもおしゃれで、私の服装の細かいところをよく見て褒めてくれる紳士でした。

 

商業界で連載が始まったときには誰よりも喜んでくれたし、優しくていいおじいちゃんでした。

 

会社ではミッキーマウス的存在で、老若男女みんなに愛されるキャラクターでした。

言いたいことはハッキリ言うのに、決して威圧的でもワガママではなく、嫌味がなくお茶目で、すごい人なのに話しやすく、そんな会長に対して20代の頃から憧れと尊敬の念を抱いていました。

 

「またそのうち会えるだろう」「今度会ったら伝えよう」が叶わないこともあるから、会いたい人にはすぐに会おう。伝えたい言葉はすぐに伝えよう。

 

会長、今までありがとうございました。

ご冥福をお祈りします。