1948年創刊の「商業界」がその歴史に幕を下ろしたことを知りました。

 

今日のブログは、商業界さんへの感謝の気持ちを込めて、数々の思い出を綴ります。

 

 

商業界さんとの出逢いは、29歳の時。2014年8月号で執筆のご依頼をいただいたことでした。

執筆だけでも飛び上がったのに、「雑誌の表紙もPOPと同じだよね!」という当時の笹井編集長から、優しい笑顔の無茶振りをいただき、内心めちゃくちゃ焦りながらも「わ!おもしろそうですね!ぜひやってみたいです!」とチャレンジさせていただけることになったのです。

 

この表紙をつくるのに、書いて丸めて、書いて丸めて何日間も繰り返しました。ようやく完成した時にはやつれるかと思いましたが、本当に本屋さんに並んだ時にはもう嬉しくて嬉しくて。

本屋さんで買って、Amazonでも買って、みんなに配るために10冊以上買いました。親にプレゼントしたときに「あんた、ちゃんとした仕事してたんだねぇ」と初めて気づいてもらえました。笑

 

執筆は、笹井さんに確認してもらって、コメントをいただくまで生きた心地がしませんでした。「あなたらしくていいですね」と言ってもらえたときの倒れるほどの安堵感といったらもう…。

さらに、この号はとても思い出深くて、ちょうどチラシ・DM大賞の発表号だったんですが、なんと大賞には私が制作をさせてもらっている「不老閣」さんの「女将便り」が!

そして、大賞の次のページをめくると、なんと優秀賞には「ふとんの白根」さんの、これまた制作をお手伝いしているDMが掲載されていました!

この2つの受賞で、不老閣さんと白根さんが喜んでくれたのが本当に嬉しかった!泣けました!

 

その翌月号では、またまた表紙を任せていただけることに!私はラフを描いたり企画はするけどデザイナーではないので、まさか人生で2度も雑誌の表紙をデザインさせてもらえるとは思ってもいませんでした。

この号の特集は「人は宝」でした。考えてみたら、自分の29年間、まわりの「人」のおかげで楽しくのびのび幸せに生きてこられたし、たのしごとをできているのも、こうして商業界さんと関われているのもすべては「人」のおかげです。

 

この表紙は迷うことなく、どんどんペンが進んだのをよく覚えています。私が人生でお世話になった人の似顔絵を描きまくりました!家族、友人、前の会社の仲間たち、仕事先の方々。宝物のみんなを!

商業界が発売になったとき、みんなが自分を探して喜んでくれたのがとても嬉しかったな。それをきっかけに、「月刊 商業界」を知って定期購読してくれた方もいました。

 

そして、その2ヶ月後に驚きの展開が待っていたのですが、その時の私はまだしりませんでした。続く。

商業界へ感謝を込めて(後編)