ちょいと前の話。電車の中吊り広告を見ていると、こんな文字に目がいきました。

 

「みんなが鬼買いしてる “安カワ♡高見え”服」

 

雑誌CanCam7月号のタイトルです。このタイトルの意味を当たり前のように受け入れている自分がいますが、冷静になって見ると、「鬼買い」「安カワ」「高見え」と、ほとんどが略語でできた、おもしろいタイトルですね。

 

日本語俗語辞書というWebサイトを参考にしつつ訳してみると、「みんなが鬼のように(狂ったように)買っている、安くてかわいい♡高く見える服」になります。

これでは長すぎるし、リズムが悪いので読みづらくなりますね。(ある意味、おもしろいですが)

 

雑誌のタイトルは、瞬時に「この一冊でどんな情報が得られるか?」を伝えて、興味を持ってもらうことが重要なので、このように伝わる略語を織り交ぜたタイトルがつけられるんです。この方法は、ブログタイトルや販促物の見出しなどにも使えます。

 

雑誌(特にファッション誌)の表紙には、短くても伝わる言葉がたくさん詰まっています。本屋さんに行って、ズラリと並ぶ雑誌の表紙を見ながら、なるほど〜な略語や、言葉のリズムに触れてみてはいかがでしょうか。

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ところで、表紙下の真ん中の「色ち買い」って言葉もおもしろ〜い!「色違いで買うこと」なんですが、わかりやすいですね。