ありがたいことに私のイラストを気に入ってくださった方から、ホームページづくりのお手伝いをさせていただくことになりました。

ゆるい手描きイラストを入れることで、堅くなりがちな業種でも親近感ややわらかさのあるサイトになります。

 

BtoBの卸の会社さんなんですが、主にお一人でやられている社長さんのお人柄や親身な対応などを知って、手描きイラストとの相性の良さを実感しました。

ところで、今回「暖色系がいい」というご希望がありました。優しさや親しみ、温かさを求めて暖色系をご希望されることがよくあるのですが、「寒色系」といわれる色でも優しさや温かみを出すことができるんです。

 

例えば、ブルーやグリーンにくすみを加えると優しい印象になるし、差し色としてオレンジやピンクなどを持ってくると、全体的に温かみのあるイメージになりますね。

「青が会社のイメージカラーだけど、温かみのある雰囲気にしたい」という場合は、このような色味を選んでみたり、組み合わせる色で全体のイメージを演出していくといいですよ。

 

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販促物を読みやすくイイ感じに変える色の組み合わせ

 


商工会さん経由で、身延町のもちづきクリーニングさんの広告枠を作成させていただきました。日蓮宗の専門誌の広告枠ということで、まずは詳しいお話を伺うところからスタートしました。

もちづきクリーニングさんは日蓮宗総本山・身延山久遠寺の近くでクリーニング店を営んでいて、法衣(お坊さんの着物)を長年綺麗にし続けてきました。

 

法衣は代々受け継がれている貴重品でもちろん一点もの。繊細な模様が入ったシルク製。

 

さらに最近ではシルクと見分けがつかないような合成繊維も出てきている上に、法衣には洗濯表示がないそうで、素材を見分けて洗い方を変えなければ生地を台無しにしてしまうんだそうです。

 

失敗が許されない、経験が頼りの仕事。ひえええ〜聞いているだけで緊張で胃が痛くなりそう〜!

独自の染み抜き法、高知の不入(いらず)流を習得されたり、法衣を美しく保つための畳み方など、ものすごい様々な技を持っているクリーニング店だったのです。

 

初めて知ることが多すぎて伝えたいことも多いのですが、広告枠は縦5×横7cmのスペース。細かく書きすぎても読めないし、他の広告枠よりも目立たなくなってしまいます。

 

そこで、伝えることをグッと絞って、なるべく一言で、信頼感のあるお店ということを伝えることにしました。こちらです。

「法衣クリーニングの専門家」「法衣専門」などの言葉を使うことで専門性を伝えています。

 

本当はQRコードから説明動画につなげたりしたかったのですが、現在サイトなど準備中とのことで文字だけにしました。

 

他の広告枠はほとんど白地なので、黒ベースにしました。どのように掲載されるのか、今から楽しみです!

 

今回、法衣の話だけではなく、ドライクリーニングについても色々教えていただいたんですが、クリーニング屋さんによって技術や設備は様々なので、大切な洋服を持ち込む際は注意したいなーと思いました。

 

店主さんお母さまも熱い想いを持っていて、とても気さくな方々だったし、まったく知らなかった分野のお話が伺えて、楽しいお仕事でした!


過去に制作した販促物を紹介。これは今から10年以上前、源泉舘さんと出逢うきっかけになったパンフレットです。

普通の旅館じゃないから普通のパンフレットじゃ伝わらない!うちの魅力がしっかりと伝わるパンフレットが欲しい!

 

ドキドキしながら初めて伺った源泉舘さん。ロビーで社長と女将さんの熱い想いを聴き、気合いが入ったのを今でもよく覚えています。あとは私の恋バナを初めて会ったお二人に1時間くらいしたことも……笑笑笑

 

一般的に「旅館のパンフレット」といえば、小川のせせらぎが〜という綺麗な文章と、部屋・温泉・料理の写真どーーーん!って感じですが、それではどこも似たり寄ったりになってしまいます。

 

パンフレットで大きな違いがわからないから、結果的に、どこが安いか?料理が豪華か?といった基準で選ばれてしまいます。

源泉舘さんといえば温泉が魅力!ということを伝えたかったし、手に取ってもらえる、読んでもらえるパンフレットをつくりたくて、「読まずにはいられないものってなんだろう?」とずっと頭の中で考えていました。

 

そこでパッと浮かんだのが「人の日記」でした。

 

よほど興味のあるお店でない限り、パンフレットは読みたくない。でも、人の日記はなんだか覗き見してみたい。

そんなちょっとイケナイ気持ちをくすぐる、「宿泊者日記」というタイトルをつけました。

 

 

見出しになるような折り方にしました。当時印刷会社に勤務していたんですが、製本部のみんなも新しくて楽しい印刷物に興味津々でした。

お客さまにも体験談や写真を協力していただき、みんなの想いが込められたパンフレットになりました。

 

 

「うちの業界のパンフレットといったらこうだろう」という固定観念に囚われたまま販促物づくりをするのではなく、一度すべてをリセットして、誰に何を伝えるか?手に取り見てもらえるか?など販促の基本からしっかりと考えることが大切ですね。

 

ちなみに裏面もとてもおもしろいので、明日のブログで紹介しますね♪