一ヶ月ぶりに帯広にやってきました♪ ・・・というより「帰ってきました」という感じ!

もう、すっかり秋!

 

だって、大好きな仲間たちがいっぱいいる場所だから!ずいぶんいろんな場所に連れて行っていただいたし、一人で散策した迷宮・長崎屋では迷子になり、美味しいお店だっていっぱい行きました!

 

さて、今回はまたまた新ネタをお披露目。「ディスプレイ」をテーマとしたセミナーです。って言っても、普通のディスプレイの勉強とはちょっと違います。

この「つまらない売り場」がどう変化する!?

 

「綺麗に並べること」よりも「伝えること」を大切に、各グループで力を合わせて未知の商品を「欲しい」と思ってもらえるよう、限られた材料を使ってディスプレイしてもらいました!

 

各グループに未知の商品(現在開発中の商品)や文房具などを振り分け、まずはじっくり魅力探しをしていきます。

で、この時私が「10分休憩〜」と言ったんですが、みなさん休憩も取らずに、商品の魅力探しをしているんです!

 

そして、どこのグループも限られた道具を、ビックリするようなアイデアで補っていたんです。もうここにいるメンバー全員無人島でも暮らしていけますよ、ほんと!

それに、はさみを使うのが得意な人、イラストが得意な人、文章を考えるのが得意な人、みんなそれぞれの特技を活かして、各グループで活躍していました!

ついに完成!さぁ、どんな売り場ができたのでしょうか?

 

まずは、手軽に栄養補給できるサクサクのお菓子の売り場。みなさんPOPに初挑戦でした!

今回は私、POPの書き方は一切レクチャーしていなかったんですが、すごくわかりやすく書いてくれました!

 

少ない商品数をカバーするため、底上げしてタオルを敷くというアイデアも素晴らしいですね!

そして、こちらのグループでは、十勝産のホワイトアスパラの売り場づくりをしました。個性が光るPOPは思わず目が惹きつけられます!

みんなの得意なことを合わせて完成した、かわいいPOP!北海道がフリーハンドで書けるなんて、さすがは帯広市民!

こちらのグループでは、安定感ある仕上がりに!「もう本当の売り場にあっても全然違和感ないね!」と他グループからも好評でした♪

商品の魅力が書かれたふきだしが立体的になってるので、思わず全部読んじゃいました!

 

そしてお次は、色鉛筆の売り場づくり!

こちらのPOP、すごい「仕掛け」があるんです!下の動画を見てみてください!(※音が出ます)

 

プロッキーの売り場をつくってくれたグループでは、おしゃれなカゴにを入れようとしていましたが、ボッコボコの箱に入れることにしました。

なぜなら「おしゃれなお店はプロッキーを売っていないはず。売っているとしたら、もっとカジュアルなお店で、ガサッと手に取りやすいこんな売り場の方がいいんじゃないかな?」と考えたから。

 

素晴らしい気づきですよね!POPもアイデア満載で、ワクワク感のある売り場になりました。

そして、思わず感心してしまうこの売り場!ドライ納豆を、まるで本物の納豆のように販売しています!これは、たまたま会場にあった横断幕のようなものを活用したんですよ〜。

限られた材料の中での工夫!すごいですね。そして、この4コマPOPもおもしろくて、足を止めてついつい読んでしまいました。

ラストはこちらの売り場。グループのみなさんの連携プレーで、次々とPOPが華やかになっていって、制作風景まで見ていて楽しかったです。

こちらも動画で見て見てください、こちらも音が出ま〜す!

 

こうしてつくられた個々の商品たちは、大きな棚へと運ばれて・・・

めちゃくちゃ楽しい売り場へと大変身!

歓声と撮影ラッシュ!笑

売り場は楽しい「フォトスポット」に♪

ヤマジョウの太田さんとも久々にお会いできて嬉しかったなあ!

 

気づけば、各グループは団結力のある「チーム」になっていて、それぞれのチームが個別につくったものが、こうして一つの売り場に集まって、会場全体が大きなチームになって・・・

 

あれ?ディスプレイセミナーってなんだか感動的だぞ!初めてのセミナーだったから、私もどうなることやら不安だったけど、最高の時間でした!

 

楽しい売り場を見て、みんなこう言いました。

 

「こんなお店があったら買い物が楽しくなるね!」「このお店、行きたい!」「これは買っちゃうね!」座学で頭で考えるより、動いて感じる。そんな場でした。

おまけ。休憩中に自動販売機で適当に買って飲んだドリンクが美味しくて、さすが北海道!美味しいなぁ。と思って裏のラベルを見たら思いっきり「静岡」って書いてあった。。笑

うん、そうだよね。ヤクルトって書いてあるもんね!笑

 


カフェやコーヒーショップ、雑貨屋さんなどでも使える、落ち着いた雰囲気のPOPをつくってみました。

素材感のある濃いめの用紙をつかっています。これなんて紙だったっけ?「レザック66」のラクダって紙かな?印刷会社出身なのにもう忘れてしまった…。

で、マステはこんな感じの雰囲気のあるものを使っています。

昔買ったまま未開封だったポスカ(極細)があったので、黒ペンでキャッチコピー部分、カラーペンでアンダーラインを書きました。文章部分は、ぺんてるエナージェルトラディオ0.7mmを使っています。

上で紹介した材料を組み合わせると、こんな感じのPOPができますよ〜。

ラインの色でイタリアやフィンランドなど、そのコーヒーの国を表してみました。

普段は賑やかな楽しいPOPを紹介しているので、シンプルだけど伝わる落ち着いた雰囲気のお店に使えそうなPOPを紹介してみました。

 

ところで、とにかくたくさんの事例を見て欲しいという想いで、事例満載のPOPセミナーをしていると、よくこんな質問をいただきます。

 

「うちは落ち着いた雰囲気だから、こういうPOPはちょっと合わない気がする」

「うちは高級品を売っているので、こういうPOPは〜(以下同文)」

うまくいったいろんな店の事例を見たとき、何か知識を得たとき、「自分だったらどこを真似できるのかな?どう活かせるかな?」とえることが大事です。そうじゃないと、頭を使わずに見たものをそのまんま“パクる”ことしかできなくなっちゃいます。

 

「真似る」と「パクる」の違いについて考えてみた

 

自分のお店にぴったりなPOPを誰かが紹介してくれるのを待っているんじゃなくて、紙を変えるだけでもこんなに雰囲気が変わるんだから、まずは文具屋さんに並んだいろんな用紙を見に行ってみてください!楽しいですよ♪

もちろんこのブログで紹介しているアレコレもどんどん「真似」してくださいね。あなたのお店に合うように、考えてアレンジしながら♪


新大阪駅で新幹線の時間までドラッグストアで暇つぶししていたら、気になるものがあったのでつい衝動買い。

ボイスケアのど飴。気になって、手に取ってみたら「よく話す人」だって。あ、私のことだ!

普段、滅多に飴ちゃんは買わないのに、ついつい買ってしまったんです。これは、私がセミナー中によく言うセリフ。

 

“衝動買い”は

お客さんの気持ちを知るチャンス!

どうして買う予定がなかったものを買ってしまったの?

そもそも、どうしてその商品が気になったの?

どんな言葉が購入の決め手になったの?

 

こんなことに一つ一つ目を向けていくと、「欲しい」に繋がる伝え方のヒントが見えてくるんです。

 

・「単なる飴」は欲しくなかった

・最近空気が乾燥していて、セミナー中に喉が気になっていた

・エンド(陳列棚の両端)に鮮やかな色が並んでいたから目立った

・「のど飴」という商品名よりも「ボイスケア」という言葉が先に目に入って、瞬時に気になった

・じっくり見ようか通り過ぎようか迷った時に「音楽大学との共同開発」という言葉が気になって商品を手に取った

・商品裏面「こんな人におすすめ」の中に、自分と一致した項目があり、最近喉が気になっていたことを思い出し、買うことを決意した

こんな感じです。これがわかったら、次のポイントが見えてきますね。

 

・定番の売り場以外にも季節商品など気づいて欲しいものを並べるといい

・お客さんは日常の困りごとを常に意識しているわけではない

・商品名より効果を伝える一言を目立たせた方がいい

・意外性があるとより商品に興味がわく

・「こんな人におすすめ」はつい反応してしまう

 

このように、日常の自分の行動の中に、お客さんの「欲しい」を引き出す伝え方のヒントがたくさん隠れているんです。

だから、常に意識することを忘れないでくださいね。