ブログを読んでいただいた方から、お問い合わせをいただきました。

 

・センスがなくてPOPが書けない

・何から始めたらいい?

・人の書いたPOPは真似してもいいの?

 

まず、「センスがなくてPOPが書けない」とのことですが、ハッキリと言います。POPにセンス(絵心・文字の上手さ)は必要ありません。

そもそもPOPは何のために書くのか?というと、商品の魅力を伝えるためだったり、その商品を使うことで得られる素敵な未来を伝えるためです。言わば「お客さんのお役に立つため」のもの。

 

こうして商品の価値が伝われば結果的に「売れる」んです。つまり、「上手 = 伝わる(売れる)」ではない!ということを最初に理解しておくことが大切です。もちろん、POPに限った話ではありません。

 

従来の手書きPOPといえば、デザイン性のある文字の書き方だとか、見た目の綺麗さを追求するものが多かったと思いますが、綺麗なPOPで商品の良さは伝わるのか?と言われたら、違いますよね。

これまでに私のPOPセミナーに参加してくれた方の実際の話です。

 

ブルーベリー農家のおじいちゃんがプルプル震える手で一生懸命書いたPOPを、売れ残ってしまう道の駅の売り場に貼ったら、その日から毎日完売するようになりました。

 

初めてPOPにチャレンジするお菓子屋さんのスタッフさんが、「食べたらハマる!」と一言だけ書いたPOPを貼ったら、次々と商品が売れ、本人の目の前で完売してしまいました。

 

二つのPOPにはイラストもなければ色もありませんでした。白い紙と黒いペン。使ったのは、これだけです。

ではPOPづくりに必要なものは何か?と聞かれたら、「伝える力寄り添う心」です。自己満足の上手なPOPではなく、お客さんのお役に立つことを意識すれば伝わるPOPは書けます!

 

絵心なんかなくても気にしないでくださいね。絵が描けなければ文字だけでもいいし、文字に自信がなければ、ただ読みやすいようにだけ意識を向けて、ゆっくり丁寧に書きましょう。

 

固定観念は捨てましょう♪「POPはこうでなければならない」なんて決まりはないのだから、曲がったって、ズレたって、別に大丈夫です。

 

長くなってしまったので、続きはまた後日に!もし不安なら、ぜひ私の本を読んでくださいね♪ 苦手が楽しいに変わるように書いた本ですから♪

売れる!楽しい!「手書きPOP」のつくり方

 

さて、昨日のマンツーマン講座に来てくれたのは、柔らかな笑顔の裏にアツすぎるハートを持った、広島のなつさん!

ある食品のPOPを書かれているのですが、なつさんの素敵なところは、POPを書く前に一度家で料理をして、味の感想や使い心地などをノートに書き出して、一番ピンと来たものをPOPに書いているところ!

 

ずっとセミナーに参加できる機会を待っていてくださって、ようやくお会いできました!

 

かなりワクワクする未来図が描けましたよ!なつさんのPOP、近い将来全国に広がるだろうな〜!

 

さーて、今日は昼と夜の2講座!楽しむぞー!


始まりは、今月はじめに届いた1通のメールでした。(・・・今日のブログは長いです!!)

 

それは、ある出版社さんからのお仕事のご依頼でした。もったいぶらずに言いますが、小学館さんから『小学8年生』という全小学生を対象とした雑誌の挿絵のご依頼でした。

 

「小学館」と聞いた瞬間に浮かぶのはドラえもん!私はドラえもんが大好きで、一番お気に入りの映画『ドラえもん のび太の魔界大冒険』は、ビデオテープが擦り切れるレベルでめちゃくちゃ観たし、今でもセリフを覚えています。

 

もう舞い上がってしまって、「ぜひ!!!!!!!!」と即答しました。

また挿絵のお題がとてもおもしろく、詳しくは雑誌を見ていただいてからのお楽しみですが、「宇宙」×「うんこ」×「おしっこ」なんです!

 

もう嬉しくてご依頼内容の詳細をいただく前にさっそく「宇宙」「うんこ」「おしっこ」のイラストを、ハイテンションでたくさん描きました♪ その実際のイラストがこちら!

返信はすぐにきました。そして、メールを開封した際の私の顔はまさにコレ↓です。笑

え、、、こんな難しいイラストなの!?っていうか、私これ描けるの、、、? それは、想像していた500倍難しいイラストでした。

 

そう。小学8年生は、小学生が楽しく学べる雑誌。偽りがあってはいけません。宇宙に関する詳細な情報は、いただいたNASAの資料を見ながら正確に描く必要があるのです。

 

やばいばやいばやいばやばいやばいばいgna)r”zf:o%$wep:p@*a!!!!!!!

当然、雑誌なので締め切りがあります。一刻も早く着手しなければなりません!!

 

何度描いてもうまく描けず、イラストレーターでもないのに、夢にまで見た「ドラ様との共演」に舞い上がって軽い返事をしてしまった自分の浅はかさを恨めしく思いました。

 

描いては消して、描いては消して。長時間iPadの画面を凝視しているため、目がギンギン。でも、描けない。iPadは真っ白。

 

徳島のイラストレーター「みかりん」だったら、素敵なイラストを描いたんだろうなぁ。プロはやっぱりすごいなぁ。なんてことを思いながら、うまくいかない自分が情けなくなりました。

冷静になるため、一度手を止めて考えました。担当さんは、どうしてイラストレーターでもない私に依頼してくれたのか、と。

 

それは、このブログで描いているような、ゆるくて自由で楽しいイラストを気に入ってくれて、そこに期待してくれているからだ!

 

そう考えたとき、頭のゴチャゴチャを一旦取っ払って、「いつも通り、楽しく描こう!」と思えたんです。

 

何がうまくいかなかったかというと、非常に有名な海外の宇宙飛行士の人物を描くんですが、どうしても似顔絵を描こうとするとゆるさがなく、リアルな感じになってしまうんです。

 

そこで、いつも通り描くために、ひとまず「まっすー」の顔を描くことにしました。すると、これまでのモヤモヤが嘘のように楽しい気持ちになり、一気にペンが進みました!

終盤でまっすーの顔を宇宙飛行士さんに近づけて完成!もう一枚のイラストも同様にスムーズに描くことができました!

 

徹夜して朝まで描いていたので、ご依頼いただいた翌日にはイラストが完成して、ひとまずメールで確認していただくことに。この時点で2点描くのに、合計8時間。不安で、心臓が痛いくらいドキドキしました。

 

すぐにお電話をいただいて、一言目の「思った通りでしたー!」の声に、ちょっと涙出ました。笑

そこから細かな修正を繰り返して無事OKをいただいた時には、最高に嬉しかったぁぁ〜!OKをいただくまで、ご依頼からわずか2日間でした。タイミングも本当によかった!

 

そして、なんと驚くべきことに、イラストの最終チェックをしてくださったのが、宇宙飛行士の山崎直子さん!めっちゃくちゃ嬉しくて、気持ちが大気圏突入状態でした!!

 

それから数日後の日曜に『ワイドナショー』を観ていたら、山崎さんが宇宙についてお話されていて、もう画面にくっついて観ちゃいましたー!

過去を振り返ると、これまでの自分には想像もできないようなご依頼をいただくことの連続でした。その都度、今回と同じように焦って冷静になって考えてきました。「どうして私に依頼してくれたのか?私にどんなことを期待してくれているのか?」と。

 

こう考えることで、「今の私らしく、私の良さを生かして、できることを精一杯やろう!」と思え、楽しくお仕事させていただくことができました。結果、リピートにつながったり、これまでの自分より成長できたりしてきました。

小さなイラスト2枚ですが、とても貴重な経験をさせていただいたし、憧れのドラえもんと同じ雑誌に載ることができるし、好きが仕事になったという素晴らしい経験もさせていただきました。

 

小学8年生』は6月27日発売です。もし小学生のお子さんがいたらぜひ読んでみてください!私も確認用の校正紙で読みましたが、大人が読んでも興味津々になる、とても楽しい特集です!

あと、個人的に付録が大好きなので、めちゃくちゃ楽しみです!すでに姪っ子と甥っ子用に、実家に2冊予約しちゃいました♪

 

小学生の姪っ子たちは先日「大きくなったら絵を描くお仕事がしたい」と言っていたので、「夢ってね、叶うんだよ!」ということを、私のイラストを通じて伝えられたらいいな!うんこのイラストですが!笑

 

「好き」なことを楽しみながら発信し続けたら、そこから広がる未来がある!これからも、発信し続けよう!


この土日は姪っ子たちとずっと密着していた二日間でした。常に誰かが私のひざか背中の上に乗っている状態でクタクタでしたが、楽しい時間でした。

 

「父の日」ということで、三姉妹はそれぞれパパへのメッセージカードづくりにチャレンジ。

 

サッパリとシンプルなイラストとメッセージだけの長女。カードに仕掛けをたくさんつくる次女。お姉ちゃんたちのいいとこ取りをする三女。3人それぞれの個性が出ていて、見ていてすごく面白かった!

彼女たちの制作風景を見ていて、「販促物もこうやって作れたら素敵だな」と思いました。

 

当たり前ですが、彼女たちのお手紙はパパを喜ばせて何か自分たちに得になるように、戦略やテクニックを必死に使って書かれているわけではありません。

 

「ごはんつくってくれてありがとう。おしごとがんばってくれてありがとう。これからもげんきでいてね。」とパパに感謝のメッセージを伝えている手紙はとても感動的だったし、パパはそんな娘たちを一層愛おしく思うでしょう!

 

それぞれの小さな手に握られたお手紙には、「伝える」の基本が詰まっていると感じました。

 

私はよく「チラシがどうしても売り込みの内容になってしまう」という方に対して、「チラシと呼ぶのをやめて、別の名前を付けてみましょう!」という話をします。

 

例えば「感謝のお手紙」だったら「買ってよ買ってよ」な内容にならないし、「ワクワク通信」であればワクワクしない内容は却下になりますよね。

 

もし、いくらチラシを出してもお客さんの反応がイマイチなら、お客さんに「感謝のお手紙」を書くつもりでチラシ作りをしてみてください。きっと仕上がるものが変わるはずです!

 

充実した二日間でした。