昨年末に訪れたバルセロナのカテドラル(大聖堂)を思い出して、写真を見返しました。

圧倒される・・・としか言いようのない、壮大で美しい空間!

特に長く見ていたのは、美しいステンドグラス。様々な形や絵柄がカラフルに輝いていました。

この丸く放射状のデザインを「バラ窓」といって、バラは聖母マリアのシンボルなんですって。

そんなキリスト教の歴史やモチーフなどの意味を知らなくても、この美しさにただただ立ち尽くしました。

ところで、このステンドグラスですが、単なる飾りではありません。文字の読み書きできない人々に、キリスト教を伝えるための「聖書」としての役割があったそうです。

 

なるほど、読めない文字がビッシリ書かれた難しい書物より、この美しいステンドグラスで伝えれば、興味を持たずにはいられませんね。

 

改めて考えると、今に残る美術品や芸術作品は、不思議と興味をそそられる魅力と、伝える力を持っていますね。

 

プラド美術館で見た、ヒエロニムス・ボスの「快楽の園」や「七つの大罪と四終」も強烈なメッセージ性以前に、なぜか自然とその絵の前に惹きつけられる力を持っていました。

 

さて、私たちの「販促物」はどうでしょう?「伝える」という自己の目的より先に、まずは相手に興味を持ってもらえるものでしょうか。

思わず目がいく、次の言葉が知りたくなる、まずはそんな興味が湧くものであるかどうかの視点で、販促物をつくっていきたいですね〜♪

 

あ、西洋美術に興味があるけど知識ほぼゼロという私みたいな方、この本めちゃくちゃおすすめです!⇒いちばん親切な西洋美術史


数日前に購入した靴が70%オフになっていて衝撃を受けたことのある私。

どうしてでしょうね?定価(=普通の値段)で買ったのに、「損をした気分」になってしまいました。それに、親切に接客してくれたスタッフさんに「やられたー!」という気持ちに。

 

それ以来、「損をしたくしたくない」という思いから、よく値下げするお店は避けるようになりました。当然、苦い思いをしたそのお店はそれ以降行っていません。

それから、「3倍ポイント」じゃない日の買い物も、なんだか損した気分になっちゃうんですよねぇぇ〜。

 

逆に、値段がいつも同じお店、極端なセールを行なわないお店では、いつでも安心して買い物を楽しむことができるんですよね〜。

買い物するたびに「勝つか、負けるか」なんて駆け引きしていたら疲れてしまうし、お店とお客さんの間にいい関係なんて築けません。

 

欲しいのは値下げじゃなくて、いつもの安心かもしれません。少なくとも、私はそうです。

 

安易な値下げをする前に、本当に必要な値下げかどうか、よーーーく考えましょうね♪


ランチにタイカレーを食べ、書店で本を3冊買い、化粧品を買い、花瓶を探しに花屋さんへ行き、スーパーとコンビニにも寄って、カフェでコーヒーをテイクアウトして、久しぶりに休日らしい休日を過ごしました。

 

そうそう、途中で新しくオープンした農産物直売所を発見して、新玉ねぎを買ったっけ。

その中で、「あ、ここの販促おもしろい!頑張ってる!」と感じることがほとんどありませんでした。

 

POPはゼロ。販促といえば、書店でGWに合わせたイベントが行なわれていたくらいでした。

 

農産物直売所には、新鮮そうな山菜が山積みになっていたし、大きなたけのこも売られていました。

 

朝採ったものかもしれないし、地元の山で取れたのかもしれないし、天ぷらにすると美味しいのかもしれないし、新鮮な食材ならではのオススメの料理法があるのかもしれない。

 

でも、商品名と値段だけ掲げられていても、お客さんにはわからないんですよね。ということで、ただ単に「安い」という理由だけで新玉ねぎを1袋だけ購入しました。

売上げアップしたい!集客したい!もしそう考えているとしたら、まだまだできることはいっぱいあるんですよね〜!

 

「でもさぁ、何したらいいかわからないよ〜!」

そう思ったら、自分が実際に買い物をしているときに、意識してみてください。

 

なんでそれを買ったんだっけ?どんな言葉を目にして「欲しい」と思ったんだっけ?

 

自分が商品を買った理由を探ってみると、「こういうことを伝えればいいんだ!」ということが見えてきます。

 

それを、そのまま、今度は自分の売り場で伝えてみればいいいんです。難しく考えずに、まずは自分が普通のお客さんとして、買い物を楽しんでくださいね〜♪