昨年から絶対に行くリストに入れていた、念願のマティス展に行ってきました!
一部写真撮影OKのフロアがあったので、このブログでぜひ「マティスにキュン体験」してみてください!
鮮やかな色使いと、生命力のある線が織りなすマティスの絵は「見たことがある!」という方も多いのでは。一度見たら忘れられない魅力があります。
そんなマティスが生涯かけて追求した表現方法の変化を、順を追って鑑賞できるという、よだれが止まらない展示でした。
可愛くて、不思議で、しっくりくる。マティスさん、キュンです!
野獣のような激しい色彩の「フォービズム」代表選手・マティス、さまざまな視点で表現する「キュビズム」代表選手・ピカソ。
バチバチのライバル関係ですが、互いにリスペクトし合い、文通や絵の交換会や一緒に展覧会をしていたなんて素敵ですね♪
見た瞬間につられて眠くなっちゃいそうなほど穏やかな『夢』。この作品に至るまでの習作をみると、その印象がガラリと変わります。
下の『《夢》のための習作』では、目が開いていたり、指が開いています。実際のモデルさんはこんな感じだったのかな。主張というか若干の圧がありますね。
モナリザもそうですが、瞳が生き生きとしている絵は、逆にこちらが絵に見られているような「圧」というのか、「緊張感」を感じますが、『夢』は安心して鑑賞することができます。
前回のエゴン・シーレ展で「手」は強い生命力を表現することを思い知ったので、手の存在感を極力なくすことで、とことん圧のない穏やかな絵になっているんだな、なんてことを感じました。
下の『座るバラ色の裸婦』は少なくとも13段階の経てこちらの絵にたどり着いた作品だそうです。
後で撮った写真を編集して、色味や明るさなどを変えてみたら・・下に描かれた絵がハッキリ見えますね!
どんなポーズだったのかな?と制作途中の絵をイメージしながらなぞってみました。
あえて情報を描き込まない「のっぺらぼう」にすることで、鑑賞する人、鑑賞するタイミングの数だけ想像が生まれる。すごく惹かれました。
マティスといえばカラフルな絵ですが、グラファイトや木炭の絵もたくさん展示されていました。マティスの線は生命力と優しさがあって魅力的。
『家と木々』
『自画像』
切り絵も充実していました!昨年、諏訪のハーモ美術館で見られなかったので、リベンジ鑑賞できてよかった!
展示の最後、マティスが最晩年に手がけた南仏・ヴァンスの「ロザリオ礼拝堂」を体験できたのが本当に嬉しかった!
彼は「神を信じているかどうかにかかわらず、精神が高まり、考えがはっきりし、気持ちそのものが軽くなる」ような場であるべきと考えたそうです。
ロザリオ礼拝堂は、一生のうちに行きたい、いや、必ず行く場所のひとつ。「いつか旅行ついでに」なんて思っていましたが、考えが変わりました。
今後の人生でめちゃくちゃ迷ったとき、深い悩みを抱えたときに訪れることを決めました。
展覧会後のお楽しみ!オリジナルグッズが並ぶお土産コーナーも素敵で可愛くて、今回の展示の公式図録はもちろん、絵はがき、ポスター、マグネットやクリアファイルなど、たっくさーーん買っちゃいました♪
公式図録は表紙が3パターンあって、事前に「これにしよう!」と決めていたんですが、売り場に行った瞬間、予定とは違うこちらを迷わず手に取っていました。
切り絵のポスターはすぐに家に飾れるように、新宿の世界堂本店さんに寄って額縁を購入。さっそく壁にかけて、ふふふとにんまり。
マティスの作品のいいところは、楽しくて幸せな気分になれること。だからグッズも手元に置きたくなります♪ ゴヤやベーコンの暗い絵も好きですが、家の中にあったら怖いですからね…笑
ずっとずっと見たかったマティスの絵と対面できて、感無量。「また行こう!次に行きたい美術展はある?」と夫に聞かれ、満たされすぎて「次の欲」がすっぽり空っぽになっていることに気づきました。
思い出しては満たされ、興奮してなかなか寝付けないほど幸せでした。
マティス展!本当の本当の本当によかった!ぜひマティスの人生をかけた冒険を見に行ってみてくださいね♪ 2023年8月20日までです。
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付録目当てで買った「和楽」は、ミニ便箋が可愛かった〜!マティスと日本美術の比較の特集が面白かったですよ〜。
6/18放送のNHK『日曜美術館』もお見逃しなく!⇒ マティス 幸せの色彩