「ハンドクリーム1,800円はいかがですか?」突然こんなことを聞かれたら、欲しいと思いますか?

今まさにハンドクリームを必要としている人でない限りは「結構です」と答えますよね。

コミュニケーション3
それでは、ハンドクリームが欲しいわけではない人に対して、どのように伝えたら買ってもらえるのでしょうか?
実際に、私は次のような流れで、ハンドクリームを衝動買いしてしまったことがあります。

 

〈美容室にて美容師さんとの会話〉

私「美容師さんって手荒れしないんですか?」

美「美容師のためにつくられたハンドクリームっていうのがあって、これがかなり良いので大丈夫です」

私「そんなのあるですか?」←すでに興味津々

美「はい、私すごい面倒くさがりで、ヤバイと思った日の夜しかつけないんですが、朝になると手荒れが良くなっているんですよ〜!」

私「すごい!それ買えるんですか?」

美「買えますよ!1800円で売っています♪」

私「買います!! 」

 

こんな会話の流れで商品を購入し、更にその後も、水仕事をよくされる方々に贈り物として何度か購入しています。

人は自分の興味のあるものにしか反応しません。唐突に「1800円のハンドクリームがあって……」では、「あ、別に要らないし」と聞き流してしまいます。

 

私が興味を持った言葉は「美容師は手荒れをしないのか」「美容師のためのハンドクリームがある」「面倒くさがりでも一夜で手荒れが改善される」という3つです。これらを踏まえて、POPにする場合はこんな感じにするといいでしょう。

pop

先ほどの会話が、そのままの流れ、そのままの言葉でPOPになっています。(イラスト部分は、ハンドクリームを持ったスタッフの写真の方がいいですね)

いくら手書きPOPをつくったとしても、「商品名 + 値段」では、ほとんど意味がありません。それこそ冒頭の「ハンドクリーム1,800円はいかがですか?」とまったく同じです。

売れるPOPのヒントは常にお客さまとの会話の中にあります。お客さまの関心があることを意識してPOPを書きましょうね。

 

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すごはん


「ボールペン 350円」
商品名と価格だけしか表示されていなければ、その価値が何も伝わらないため、「お得かどうか」で選ばれていまいます。ボールペンなんて100円で買えるのに、350円なんて高いわ!そう思う方も多いでしょう。

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そこで、「もう、このペンでしか書きたくない。使ったその日からそう思わせてくれるペンです! この滑らかな書き心地ちが、たったの350円!! 」このようなPOPがあるだけで、350円が安く感じませんか?

 

「とまと」「婦人靴」「マグカップ」名前だけでは、自分が知っている一番安い金額と比較されて、高い安いを決めつけられてしまいます。だから、必ず名前と魅力をセットにして伝えることが重要です!

 

「そんなこともうわかってるよ~」という方でも、店名とお店の魅力をセットにして、伝えているところは少ないですね。

 

例えば、「ベーカリーすごぱん」だけでは、お店の魅力がわかりません。
だから、「心もお腹も満たします!ガッツリ系パンの専門店 ベーカリーすごぱん」というように、どんなお店なのか伝われば、まわりのパン屋さんと比較されることなく、印象に残りやすいパン屋さんになりますね。
ということで、皆さんのお店や会社の名前とセットで伝える「魅力」を考えてみましょう!


「禁煙」「土足厳禁」「お静かに」など、どうしてもお客さまに協力してもらわなければならないことってありますよね。それをどう伝えるかで、相手の反応は大きく変わるものです。

 

せっかくなら「何だよ」と嫌な顔をされるより、「そうだよね」と笑顔を返してもらえるような伝え方をしませんか。
ある家具屋さんでは、店内のある一部の売場ではスリッパに履き替えなければならなりませんでした。

スリッパビフォー

その売場の入り口に「スリッパに履き替えてください」という簡単なPOPを設置したところ、「面倒臭い」とか「どうして?」と、大ブーイング。中には土足で上がってしまうお客さまも……。

 

そもそも、なぜこの売場が土足厳禁かというと、天然木の床の温もりを、まるで家の中にいるかのような状態で感じて欲しかったから。
でも……「スリッパに履き替えてください」の一言では、その想いは到底伝わりませんよね。
そこで、伝え方を変えてみることに。下のPOPに差し替えたところ……

スリッパアフター

なんと、お客さまは「気持ちいい!」「やっぱり木はいいね」と好評!これまで嫌な顔をされていたものが、伝え方一つで笑顔に変わったんです。面白いですよね。
さて、あなたのお店はいかがですか。「禁煙」「トイレは清潔に」「お静かに」など伝えていませんか?お客さまにとってメリットのある理由を追加して伝えることで、NoからYesの反応に変えましょう!
あの、スターバックスにもヒントはありますよ〜。

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